22年の老舗交際倶楽部ニューウェーブのドンが語る業界で生き残る秘訣とは?
交際クラブを始めるきっかけ、運営上での苦労
- ——ニューウェーブ様は業界一の老舗になりますが、開業して何年になりますか?
- もうかれこれ22年前になります。
- ——22年とは、、、凄いですね。もはや業界のドンではないですか。そもそも、開業しようとしたきっかけはどのようなものだったのですか?
- 昔から色々なビジネスに挑戦してきました。好奇心とチャレンジ精神が旺盛なのでしょうね。
当時行っていたビジネスが上手くいかなくなってしまい、新しいものは何かないのかと探しているときに、今の交際クラブに似たようなサービスを利用したのです。「世の中にはこんな商売があるのだ」と驚いたのと同時に、まるで詐欺のようなやり方をしていたので、「だったら私がこの業界を全うなものに変えてやろう」というのがきっかけでした。 - ——詐欺のようなやり方とは、具体的にどのようなやり方だったのでしょうか?
- これは今でも業界であるのかもしれないですが、在籍していない女の子の写真を見せられて勧誘して入会されたりと、他にも色々とありましたね。
- ——それは酷いですね。。ちなみにですが、「ニューウェーブ」という店名の由来はどのようなものなのでしょうか?
- 先ほどの話と重なる部分もあるのですが、私はもともとダイビングやジェットスキーなどのマリンスポーツが好きなので、海に関わるものにしようと。そして、この業界に新しい波を起こそうという二つが重なり、「ニューウェーブ」という名前にしました。
- ——なんとも格好いい由来ですね。当時は他に同業がほとんどいなかったので苦労も多かったと思うのですが、どのような点で苦労されましたか?
- そもそも、金額設定など何を基準にすればよいのかなど、全てがわかりませんでした。あるとしても詐欺のようなお店なので真似はできないし、完全に自分の頭で考えるしかありませんでした。それが一番苦労したことでしょうか。
どの業界でも同じ現象でしょうが、二番手以降のお店は基本的な部分は一番手のお店のシステムの真似をすれば済むのですよね。もちろん、その上にオリジナリティを出すという工夫は必要でしょうが、一番大変なのは最初の仕組みを考えるところだと思います。当店ももれなく、二番手以降のお店にシステムをことごとく真似されていきました(笑)この業界でホームページを作ったことや、フランチャイズシステムを導入したのも当店が初だったと記憶しています。 - ——本当に業界のパイオニアなのですね。閉店してしまうお店も多い厳しい業界ですが、22年も運営されることができた秘訣は何かありますか?
- 秘訣と言えるようなものではないかもしれませんが、あるとすればそれは一つだけです。
「誠実さ」本当に、これだけです。インチキをしない。嘘をつかない。とにかく真面目に運営すること。それだけです。 - ——それは本当に徹底していないと言えないことだと思います。「嘘をつかない」とは、例えばどのようなことでしょうか?
- いない女の子の写真を載せることや、女の子の写真の修正をしないことですね。
当店では、退会をした女の子の写真はすぐに消します。どんな男性の目に止まるような美人な女の子だとしても、例外ではありません。女の子の写真の輪郭を変えたり目を修正したりということも、一切行っていません。そんな表面的なところだけ良く見せたとしても、結局はバレてしまいます。
そもそも、そんなことをすること自体がお客様を侮辱する行為だと思います。誠実ではありません。 - ——そこまで徹底できるのは凄いことですね。22年も運営していると、やはり常連様やリピーターの方も多いのではないでしょうか?
- はい。大変ありがたいことに、ほとんどの方にリピーターになっていただいています。
- ——なぜ、そこまで高い確率でリピーターになってもらえるのでしょうか?
- それができずに悩んでいるお店は多いと思いますが、それも先ほどと同じことです。とにかく、真面目に、誠実でいること。それだけです。
もちろん、細かい努力もしていますよ。ホームページには、新しく入会いただいた女性の写真を毎日欠かさず載せたり、女性会員様はしっかりと厳選したりと、会員様に楽しんでいただけるような環境づくりは常に欠かしません。
ただ結局は、そういうことも含めて「誠実さ」だと私は考えています。そこから信頼が生まれるのではないでしょうか。
お陰様で、ご利用の度に私に全てお任せくださる方も多くいらっしゃいます。
後は、これはビジネスを行う上で難しいことですが、「お金を追わない」ということでしょうか。がめつくならない、ということです。
売上ばかり追っていると、お客様への誠実さや真面目さが欠けてしまう危険があります。私も色々なビジネスをやってきたのでわかりますが、焦ってしまうとどうしても売上ばかりに目が向いてしまうものなのですよね。
そんなときでも、いかにお客様に対して誠実であれるかどうか。そこなんですよ。これはどのビジネスでも共通していることかもしれませんね。 - ——「さすが」という言葉しか出てきません。。勉強になります。他にも何か秘訣はるのでしょうか?
- 他には、女性をしっかりと守るということもこの業界では大切なことだと考えています。
男性会員様ももちろんですが、女性会員様もいなければ成り立たないビジネスです。
そのため、男性にばかり良い顔をしていては上手くいかないものなのです。
例えばですが、ルール違反をする男性会員様に対しては、しっかりと注意させていただいています。余りにもルールを守っていただけないようであれば、退会いただく場合もあります。
厳しいようですが、そういうことをしないと女性側が嫌になってしまい、女性会員様が減少してしまいます。
そうなってしまうと、結果男性会員様にとっても女性会員様にとっても不幸な結果となってしまいます。
そのような理由があるので、当店の場合はルールをしっかりとお守りいただくようにしています。
こういうことを行っていないクラブも多いようなので、他店から当店に移って来られた女性会員様から、当店の男性会員様は良い方が多いので安心できるという声をいただくことも良くあります。 - ——そこまで男性会員様と女性会員様の両方を大切にされていると、やはりご紹介後に良いご縁を得られる場合は多いのではないでしょうか?
- そうですね。私はそう自負しています。
ご紹介後に喜びの御礼のご連絡をいただくことも多く、この仕事を行っていてやはりそれが一番嬉しいことですね。
実際に、過去にはご結婚された方もいらっしゃいますよ。もちろん頻繁にあることではないですが、それほど良いご縁を提供できたのかなと、当時はとても嬉しい出来事でした。 - ——今では殆どの倶楽部が他店との業務提携をしている様ですが、他店との提携を最初に始めたのもニューウエーブさんが最初との事ですが?
- 私が他店との提携を始めたのは当時はクラブ同士が誹謗中傷の足の引っ張り合いと言う時期がありました。それはこの業界にとって決しても良い事ではありません。
又、「交際倶楽部」そのものが世間ではまだ認知度が低くこれを広く認知させたいと言う気持ちもありました。そしてお互いに「共存共栄」が主眼でした。
業務提携に関しては確かに難しい問題もあります。先ず、オーナーさん同士の信頼関係が無ければ出来ません。
業務提携の最大のメリットは男性会員の選択肢が増える事でしょうか。
又、女性会員にとってもセッテイングが増えるわけですのでメリットがあり倶楽部側としても多少の売り上げUPにつながります。当倶楽部では常に他店舗さんとの業務提携の扉を開けています。 - ——最後に、今の交際クラブの業界全体に向けて一言いただけますでしょうか。
- お客様を騙すようないい加減なことは辞めてもらいたい。それだけです。
初めて行った交際クラブが適当なところだと、交際クラブ自体に悪いイメージをお客様が持たれてしまいます。お客様にお楽しみをご提供することが我々の役目だと思っていますので、業界全体でそうしていきたいです。